Pythonでの出力はprint()を使います。
デバッグするとき、変数の確認などにprint()は便利です。
文字列を出力する
以下のコードを実行すれば「Hello, World!」と出力されます。
print('Hello, World!') # => Hello, World!
Pythonは、「’」または「”」で囲った部分が文字列になります。
「Hello, World!」を「’」で囲まない場合はエラーになります。以下のコードはエラーになります。
# これはエラーになる
print(Hello, World!)
変数を出力する
変数を出力する場合は、「’」で囲む必要はありません。変数を「’」で囲ってしまえば文字列になります。
name = 'Bob'
print(name) # => Bob
# これは「name」と出力される。
print('name') # => name
出力を改行する
出力を改行させたい場合、print()の中の文字列をEnterキーで改行するだけではエラーになります。
以下のコードはエラーになります。
print('こんにちは
今日はいい天気ですね')
改行させるには以下のような方法があります。
- 改行コードを使う
- print()を複数使う
- 「’」または「”」3つで囲む
改行コードを使う
文字列内に改行コード「\n」を書くことで改行されます。
print('こんにちは\n今日はいい天気ですね')
"""
# 以下のように出力されます
こんにちは
今日はいい天気ですね
"""
print()を複数使う
print()は、print()ごとに改行されます。改行したいところでprint()を分けることで改行して出させることができます。
print('こんにちは')
print('今日はいい天気ですね')
"""
# 以下のように出力されます
こんにちは
今日はいい天気ですね
"""
「’」または「”」3つで囲む
「’」または「”」で囲めば文字列になりますが、3つ使って囲むことで、改行などを反映させることができます。
print("""こんにちは
今日はいい天気ですね""")
"""
# 以下のように出力されます
こんにちは
今日はいい天気ですね
"""
文字列と変数を合わせて出力する
文字列と変数を合わせて表示するには「+」や「,」を使います。
「+」は連結部分にスペースが入りませんが、「,」はスペースが入ります。
name = 'Bob'
age = '18'
# スペースが入らない
print(name + 'は' + age + '歳です。') # => Bobは18歳です。
# スペースが入る
print(name, 'は', age, '歳です。') # => Bob は 18 歳です。
sepとend
print()には、「sep」と「end」という引数があります。
sep
sepは「,」で区切ったときに何で区切るかを指定できます。何も指定しない場合は、スペースになります。
print('あ', 'い', 'う', 'え', 'お') # => あ い う え お
スペース以外を使いたい場合は「sep = ”」で指定します。
print('スペース', 'が', '入らない', 'だと', sep = '') # => スペースが入らないだと
# 特定の文字を指定することもできます。
print('スペース', 'が', '入らない', 'だと', sep = '!!') # => スペース!!が!!入らない!!だと
end
endは、出力の最後を指定することができ、何も指定しない場合は、改行コードになります。
これによって、print()ごとに改行されていたのです。「\n」は改行コードです。
print('これは')
print()
print('改行されます')
"""
# 以下のように出力されます
これは
改行されます
"""
改行以外を指定する場合は「end = ”」という形で指定します。
print('え、', end = '')
print('改行されない')
# => え、改行されない
# 特定の文字を指定することもできます。
print('なんと', end = '!')
print('改行されない')
# => なんと!改行されない
フォーマット文字列
「f」または「F」を文字列の頭につけることで、文字列内の{}で囲った部分は変数と認識されます。
name = 'Bob'
age = '18'
print(f'{name}は{age}歳です。') # => Bobは18歳です。
# 大文字でも同じです
print(F'{name}は{age}歳です。') # => Bobは18歳です。
まとめ
出力にはprint()を使う。
文字列を改行して出力したい場合は、改行コード「\n」を使う。
print()には、区切り文字を指定する「sep」と、最後に出力する文字を指定する「end」という引数がある。
何も指定しない場合は「sep」はスペース、「end」は改行コードになっている。
フォーマット文字列を使うことで、文字列リテラルの中に変数を埋め込むことができる。その場合は変数を「{}」で囲む。