バッチファイル(.bat / .cmd)は、Windowsで複数のコマンドを順に実行するテキストファイルです。
Windows環境で作業を自動化したいとき、最も手軽なのが「バッチファイル(.bat / .cmd)」です。
メモ帳で作れて、そのまま実行できるので初心者でも扱いやすく、日常の作業時間を大きく減らすことができます。
よく使う基本コマンド12個を押さえれば、日常的な自動化や作業効率化はすぐ始められます。
- echo
- rem
- cls
- pause
- dir
- cd
- mkdir (md)
- rmdir (rd)
- copy
- move
- del
- set
本記事では各コマンドの使い方、実例、よくある落とし穴など一気に解説します。
バッチファイルとは?
Windowsのコマンドプロンプト(cmd.exe)で実行できるコマンドを、行ごとに並べたテキストファイルがバッチファイル(拡張子 .bat / .cmd)です。
コマンドを書いたテキストファイルの拡張子を(.bat / .cmd)で保存するだけで作成できます。
バッチファイルを作れば、繰り返し実行したい作業(ファイル整理、バックアップ、アプリ起動など)を自動化できます。
- 手軽:テキストエディタで作れる
- 実用性:日常作業を自動化できる
- 学習コスト低め:コマンドを1つずつ覚えればOK
作り方・実行方法(超簡単)
手順はとても簡単。
- テキストエディタ(メモ帳)で内容を作る
- sample.bat のように拡張子を .bat にして保存(※エンコーディングに注意)
- エクスプローラでダブルクリック、またはコマンドプロンプトから実行
詳しくは次の記事で解説しています。
覚えるべき12コマンド(具体例つき)
初心者がまず押さえるべき12コマンド。使い方の例と覚えておきたいポイントを解説します。
echo|メッセージ表示・出力制御
画面に文字を出す基本コマンドです。
echo Hello World!バッチファイルを実行するとコマンド自体も表示されてしまいます。
そのため、バッチファイルを作成するときには、まず「@echo off」を書いて表示を見やすくします。
@echo off
echo バッチ開始rem|コメントを書く
処理には影響しないメモ書きです。
rem これはコメントですcls|画面をクリア
コマンドプロンプトの表示を消すことができます。
clspause|一時停止(キー入力待ち)
実行を一時停止してユーザーからのキー入力を待ちます。
pauseバッチファイルをデバッグするときにも使います。
dir|ファイル・フォルダ一覧表示
ディレクトリの中身を表示することができます。
dir C:\Users\Public次のようなオプションを使うことで出力結果を変えることができます。
- /s:サブフォルダを含める
- /b:ファイル名のみ表示
dir /b /s C:\Users\Publiccd|カレントディレクトリの変更
カレントディレクトリを変更するコマンドです。
CドライブからDドライブに移動するなど、ドライブ間を移動するときは、/dオプションを使います。
cd C:\work\project
cd /d D:\datamkdir / md|フォルダ作成
フォルダを作ることができます。
mkdir C:\backup\2025
md "C:\backup\new folder"rmdir / rd|フォルダ削除
フォルダを削除します。
rem 空フォルダを削除
rmdir C:\backup\oldfolderファイルやサブフォルダごと削除するときには、/sオプションを使います。
rmdir /s C:\backup\old※削除は取り消せないため注意してください。
削除や上書き処理を行う前に、外付けHDDやSSDにバックアップを取っておくと安心です。
copy|ファイルをコピー
ファイルをコピーします。
copy source.txt dest.txt
copy "C:\src\*.txt" "D:\dest\"move|ファイル・フォルダ移動
ファイルやフォルダを移動します。
move "C:\temp\file.txt" "C:\work\"
del / erase|ファイル削除
ファイルを削除します。
del "C:\temp\*.tmp"※削除は取り消せないため注意してください。
set|変数の設定・利用
変数の設定・参照に使います。
set NAME=Somacho
echo %NAME%ユーザーからの入力を受け取るには、/pオプションを使います。
set /p USERNAME=名前を入力してください:
echo こんにちは %USERNAME%バッチファイルだけに限らず、プログラミングをする上で変数は必須です。変数を使うことで同じ値を何度も書かなくてよくなります。
よくある注意点
文字化け・エンコーディング
実行したときに日本語が文字化けすることもあります。
その場合は、バッチファイルをANSIで保存してみましょう。
フォルダ名にスペース
フォルダ名に空白があるときは、「”(ダブルクォーテーション)」で囲みましょう
dir "C:/Program Files/"まとめ
まずは、説明した12コマンドなどでバッチファイルを作成していろいろ試してみましょう。
実践が一番の学習です。
バッチファイルを使えばいろんなことができます。
以下のような記事も参考にしてください。
バッチファイルに慣れてきたら、より高度な自動化ができるPowershellもおすすめ!!
バッチファイルによる自動化とあわせて、キーボードなどの作業環境を見直すと、作業効率がさらに向上します。



